ひな人形:左右どちらが男雛(おびな)女雛(めびな)?
- マリ タザワ
- 3月1日
- 読了時間: 2分

お雛さまを飾る時、男雛女雛を左右どちらに飾るんだっけ?と悩む人が意外に多いのではないかと思います。私もそうでした。でも、この事と「鍼灸」に関係があるの??と思いますよね。
鍼灸学校に入学すると最初に東洋医学で「陰陽論」を学びます。鍼灸治療には欠かせない基本理論の一つです。
「陰陽論」とは、宇宙にあるすべてのものは陰と陽に分かれ、対立する陰と陽がバランスを取りながら存在しているという考え方です。例えば、昼夜では昼が陽で夜は陰、明暗では明が陽で暗が陰となります。
左右は陰陽では左が陽で右は陰になります。これは正面(南面)を向いて立った場合、太陽が昇る東が左、沈む西が右という考えです。また、左「ひだり」の「ひ」は「火」を、右「みぎ」の「み」は「水」という説もあり、「火」は陽、「水」は「陰」となります。
また、「男」は陽、「女」は「陰」です。はて?と思う方、これは、男性は暑がりで陽、女性は寒がりで陰と考えると分かりやすいですね。
「ひな人形」の飾り方を陰陽で考えると「男=陽=左」「女=陰=右」になり、以前はこれに倣い飾っていたようです。最近では、西洋化と皇室の影響もあり、関東では右に男雛、左に女雛も多いようです。飾る時、参考にしてください。

昨年のブログにも登場した私の立ち雛は「陰陽論」に基づいて飾っています。
昨年の写真と一緒に見えますが今年新たに撮影しています(笑)
鍼灸では、患者さんの陰陽のバランスを整え不調の原因を取り除き、患者さん本人の自然治癒力を引き出して行きます。
はりもぐ堂鍼灸院 田澤真理
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