日本の鍼灸は江の島生まれ!?
- マリ タザワ
- 2024年5月1日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年5月6日
ある人のお墓を訪ねて江の島に行ってきました。
日本で使用している鍼は、通常直径0.14㎜~0.20㎜程度の極めて細いステンレス製の鍼で管を使用し刺入します。これを考えたのが杉山和一検校です。
杉山和一検校(1610~94)は江戸時代に活鍼した鍼灸師で、将軍家綱・綱吉の侍医を務め日本鍼灸の振興・教育に貢献したことで知られています。鍼の刺入などに管を用いる管鍼術を世に広め、以後の鍼灸界に多大な影響を及ぼしました。和一検校は、伊勢の津藩士の子として生まれましたが、幼い時に病のため失明。その後、江戸に出て鍼術を学ぶため有名な鍼師に入門しましたが才能を発揮できず破門されてしまいます。その後、江の島での修行中、石につまずいて転んだ際に松葉の入った竹筒を偶然手にしたことから管鍼術の着想を得たという伝説が残されています。
この管鍼術のおかげで、狙ったツボに刺入でき、日本の金属加工技術の高さにより鍼は細くなり、現在では、ほとんど無痛に近い鍼となっています。この5月18日で没後330年になるので、少々早いですが現代鍼灸術の祖となる先生の御墓をお参りしてきました。
先人に感謝です♡
これが杉山検校のお墓です。江ノ島神社大鳥居の右手のひっそりした場所にあります。
はりもぐ堂鍼灸院の施術で使っている鍼も管を使って刺入します。








まり先生、江の島にまさか鍼灸師のお墓があるとは驚きました。いまの鍼は、細くて気持ち良いですよね、それにくらべると昔は太くて相当痛かったのでしょうね。😫