腰痛改善:鍼灸施術で痛みが軽減し、以前の生活を取り戻した症例
- マリ タザワ
- 2024年12月1日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年12月6日

今年も早いもので、12月。院内はクリスマス仕様になっています。
今回は、歩くのも辛かった患者さんが鍼灸施術で痛みが軽減し、以前のような生活が出来るようになった症例についてご報告します。
その患者さんは、今年の2月下旬、左臀部から左すねにかけて痛みが強くなり、左足を地面につけると痛みが走りほとんど歩けなくなってしまいました。初めに行った整形外科では「変形性腰痛症」と診断され、リハビリを受けましたが痛みが強くなったため総合病院を受診、MRIの結果「脊柱管狭窄症は大したことない」と言われたそうです。その頃歩ける距離は5m程、病院内の移動にも車いすが必要な状況でした。その後行った整骨院や腰痛マッサージでも症状は改善されず、たまたま当院のホームページを見て5月来院されました。
鍼灸施術は初めてとのこと。
初診時、困っていることや今までの経緯を記したメモをご持参されました。その内容から大変な思いで当院に来られたことが分かりました。受診に当たり、不安も大きかったと思いますが、鍼灸施術を受けたところ、身体が温まり、その日は翌朝まで痛みで起きることは無かったそうです。その後も毎回、痛みや症状の変化を記したメモをご持参されました。メモをすることで毎日のようにあった就寝時の痛みが減ったことや、温めることで痛みが和らぐことなどが分かりました。また、痛みを数値化したことで例えば、先月に比べ起床時の痛みが“6→3”と数値で改善状況が分かり、治療の励みになったそうです。

痛みはとても辛いものです。
何時痛いのか、動いている時なのか、寝ている時なのか、何もしていない時なのか。痛みの強さも一番痛かった時を“10”とすると今の痛みはいくつですか?動く時に痛みがあれば筋肉に原因?雨の日であれば気圧が関係?など原因の判断材料になったり、痛みの強さを記録することで回復具合や注意すべき点なども見えてきます。まずは、痛みが出たら、その状態をちょっとメモしてみてください。
施術は、2ケ月ほどは週に2回、その後週に1回、現在は2週間に1回受診されています。症状も徐々に改善され、足首に痛みが出る時もありますが以前の生活が出来るまでに回復されました。
当初、日常の買い物に行くのが大変で、スーパーの入口近くに車を停め、カートを杖代わりに必要最小限の買い物をするのがやっとだったそうです。歩けるようになったらしたいこと「買い物に行ったとき、本屋さんに寄りたい」という目標も夏には達成でき、その後はテレビ体操などの運動も積極的に取り入れ、歩くことへの自信も戻られました。秋からは市民講座に参加されたり、着付けのお手伝いもされたと笑顔でご報告頂き、とても嬉しくなりました。
これからも鍼灸施術で患者さんの笑顔を増やしていきたいと思います。
はりもぐ堂鍼灸院 田澤真理




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